麻雀キチガイの黄金狂時代を描いた麻雀劇画
最近昔の東映映画、特に仁侠モノにハマっています。『仁義無き戦い』の「タマはまだ残っとるがよお!」な裏切りと血で血を争う抗争。『緋牡丹博徒』の「ばってん、これが博徒の心意気。骨は拾ってあげるたい!」なヤクザ同士の倫理的価値観の対決。まあ、血沸き肉踊るわけです。で、麻雀漫画にも昭和仁侠的な漫画はないじゃろうか?・・・ピコーン!というわけで、今回のネタは麻雀漫画『ジャングル』だ。
個性ある楽しい組織との絡みが魅力のひとつ
ジャングルは、とにかく仲間を裏切る場面がてんこ盛りの漫画だ。自己の利益が優先。「仲間なんてその場限りの同盟さ」の関係で成り立っている。マジで仁義無き世界。いつ寝首をかかれるかわからんとですよ(笑)
そんなギズギズした人間関係が魅力な「ジャングル」だけど、このジャングルワールドに登場する団体・組織も魅力的で素敵だ。仁侠博徒の明石組。泣く子も黙る御十夜会。競技麻雀団体の日本麻雀同盟。時代設定が昭和40年代のためか、それなりに仁義や挟の心は維持されている模様。むしろ麻雀団体のほうが「人の名前はさん付けじゃなくて、段位で呼ぶんだ!」を強要するなど、俗っぽくイヤラシく描かれていたりして・・・
仁義無き戦いのオマージュ的存在~泣く子も黙る御十夜会
以前、TOKYO巡礼歌の人に「仁義無き戦い浪漫アルバム」という本を勧められたことがあった。杉作J太郎を崇拝しているw俺は早速アマゾンで購入。本編は未見のクセに貪るように読みふけったのでありました。まあ、結局東映チャンネルの仁義無き戦い特集で観たけど(笑)
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読み進めるうちに、おやっ?となるシーンが・・・
うん。クリソツ。昭和やくざのトレードマークの腹巻までしっかり描きこまれているぜ。
これは紛れもなくオマージュだよ
日本一過激な愚連隊「御十夜」には「仁義無き戦い」の広能組のエキスが混入されている。しいては「ジャングル」の世界にも仁侠の世界観が盛り込まれているとみたね!
裏切り者はかならず惨めな最後を迎えちゃうしさ。もしかしたら、いや多分、俺のただの妄想かもしれないけど(笑)
まあ、ほんとはこのシーンを紹介したかっただけなんだよね。目的は達成した。満足じゃけん!
最後にいいたいこと
他にも、錦糸町の斉田さんや元ヒットマンで麻雀ど素人の人間が麻雀プロに成り上がるとか、間合いの麻雀wとか暗黙の結託(「合従連衡」の応用)など楽しい話がてんこ盛り。ここではとても紹介しきれない。いずれ、「ジャングル」ついて触れることもあるかもしれないが、面倒くさいので今回はここまで。
つーことで、またねん♪
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