天鳳スプリンターズリーグ参加者の宮田さんによる自戦記です。
第5節を終了し、+150以上が5人。次位と100p以上離れていることを考えると、普通のリーグ戦ならこの中から決勝の4人が決まりそうなものだが、点棒の動きやすいCルール、さらには他の卓のスコアが分からないという特殊性から、もう一波乱あってもおかしくないとは思っていた。
(以下敬称略)
1半荘目。結果から言うと以降の3半荘に比べればまだ手が入っていたこの半荘、ここでどうにかしないといけなかった模様。例えば東1局1本場の
マンズですべて役ありか好形への変化(orアガり)で、リスクを負わない選択としてはダマテンも悪くない。しかし、直後に役なしのを切った上家のタケオしゃんにハネ満をツモられてしまう。この後のツモと合わせれば、私のリーチで切られなくてもアガられていた可能性はあったが…。ただ、この選択をするのなら、これ以降全体を通じてもっと丁寧に打たなければならず、それが出来ないのならば余裕があるうちに攻めておけばよかったか。しかし、マンズを1枚も引かないかね…。
色々出入りがあって3着目で迎えたオーラス、満貫をツモれば2着に上がるし、そうでなくても素点は回復しておきたいところではあるのだが…
大した手でもなく、2着目の親(天城)が高そうな仕掛けとくれば話は別。ツモられて素点が多少削られても、オカありのこのルール、タケオしゃん(上家)が2着に落ちるのは大歓迎。
天城+51.2、タケオしゃん+17.4、私(宮田)▲19.9、ちょふ▲48.7
2半荘目、ちょふが走るのは悪くないのだが、自身がラス目なのはいただけない。南入し、2,000点やらチートイのみの地獄単騎でリーチしての1人テンパイやらでどうにかラス回避。
ちょふ+44.9、タケオしゃん+5.0、私(宮田)▲19.3、天城▲30.6
3半荘目、ノーホーラで放銃とツモられでガンガン削られる、そんなワンシーン。
ここでこんな運任せのペンで3軒目で追いかけるくらいなら、いったん切ってテンパイを維持しつつ、マンズを引いて多メンチャンになった時だけ運任せの勝負に行くべき。そうすれば、結果的には一発消しのチーがなくなるので、アガリは無くともここのハネツモは回避出来た。
結果、ツモられだけでも2万点近く削られてダンラス。最後なんて、
カンチャンとシャンポンの2択を間違えた挙句、頭が朦朧としていたとしたとしか言いようがない錯覚なのだが…。ハネ満あったおかげでトップが替わってタケオしゃんとの差だけ見れば逆に18pほど広がったのがせめてもの救い。
天城+50.4、タケオしゃん+18.8、ちょふ▲2.1、私(宮田)▲67.1
この時点で、開始前に210p近くあったタケオしゃんとの差は61.9pにまで詰まっており、他の卓がどうだかは分かりようがないが、ここまでポイントを下げているとタケオしゃんにマクられたらダメだろうな、という認識はあって臨んだ最終戦。
ここもちょこちょこやらかしつつも、なんとか均衡を保って南場に入ったのだが…。
トップ3着で21,900差ならまくられる条件下で、デッドラインまで3500点になる横移動で親が落ちる。その次局
タケオしゃんが2つ鳴いて最低親満からの仕掛け。放銃したらほぼ終了だが、ツモられても残り2局で、アガって2着にならないとダメな条件になるのでそこまで大差ない。他の2人が前に出てくる保証はなく、意を決して前に出ることに。その結果、
タッチの差で捌き切る事に成功し、なんとか4,600点リードを保ってオーラスを迎える。オーラス、切って役なしカン待ちをダマテンにしていると、親から切りリーチが入る。一発目に無筋を引き、親の現物を切ると…。
ラス目の上家のダマ満にぶっ刺さり、TheEnd。
(これ、リーチした方がよかったのか)と思って局後牌譜を見てみると、
そのまま進んだとした場合、即リーしていたら親は多分切ってリーチだろう、そうなるとアガりがないどころか一発で3,900放銃で、リー棒込みで300点下で1本場となっていた。
ちなみに、そもそも切りリーチの方がセオリーで、それだったらこの局は助かっていた公算が高いのは皮肉だが、麻雀はそういうゲームである。
天城▲-31.4、タケオしゃん+45.7、ちょふ+4.8、私(宮田)▲19.1
これでタケオしゃんにかわされ、ほぼ諦めていたところ、これでまだ6位以下だったら救いようがあったのですが、よりによって5位の次点というなんとも悔しい結果。
競技麻雀、特にこういったリーグ戦というものには明確な目的があり、今回でいえば100沈もうが150沈もうが、4位にさえ入れば目的達成だったわけで、ダメなりに最後までそれを果たそうとあがいてはみたのですが、こういった場では普段から意識して卓につくだけに、最初からタケオしゃんとの差を意識しすぎたのが敗因かもしれません。
これは決勝の前日に書いており、第2期がどうなるかは分かりませんが、来期こそは決勝に残りたいものです。
文責:宮田
本文中の牌画はアンコロキングさんの牌画を使用しています。小ぶりで綺麗で文中に入れても邪魔にならない。とても重宝しています(*´ω`*)
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